ストレスで脇がヌルヌルに!?異常に出る脇汗の原因と対策とは?

暑い季節ではないし、運動をしたわけでもない。
それなのに脇の下に大量の汗をかいて不快な思いをした経験はありませんか。
精神的に緊張した状態の時、脇汗をかくのは誰にでも起こる生理現象です。
しかしながらあまりにも頻繁に脇汗が出たり量が多すぎるのは何かしら原因があるのかもしれません。
気になる脇汗の原因と対策をまとめてみました。

汗をかく仕組みと多汗症

人間の身体は体外の温度を皮膚で、体内の温度を脳内の視床下部でそれぞれ感知しています。
この二つのセンサーにより脳が「暑い」と判断した場合、交感神経を活発にさせ汗腺から汗を出すことで体温を下げようとするのです。
このような仕組みとは関係なく大量に汗をかく状態を多汗症と呼びます。

脇汗の主な原因

日常生活に支障が出るほど脇汗がでる原因には、精神的なストレスやホルモンに関わる病気、肥満などが挙げられます。

精神的なもの

精神的に緊張した状況では自律神経の一つである交感神経が活発化し、脇の下や足の裏などに噴き出すように汗をかきます。
緊張状態が治まるにつれて発汗も落ち着いていくのが特徴です。
しかしながらまた汗をかいたらどうしようと不安に思うと再び汗がでてくるため、悪循環になってしまいやすい症状です。

ホルモンバランス

多汗症はホルモン分泌に問題がある場合も考えられます。
バセドウ病で知られる甲状腺機能亢進症が代表的な例です。
甲状腺機能亢進症においては、代謝を促進する甲状腺ホルモンが異常に分泌されるため発汗が増えるといわれています。

また更年期においても発汗が活発になることが認められています。
発汗を抑制する作用がある女性ホルモンが減少し自律神経が乱れることで、頭部や上半身を中心に大量に汗をかきます。

肥満

太っている人は体温が高くもともと汗をかきやすい傾向があります。
この場合は運動不足を解消することで解決できます。

脇汗の原因は男女で違う?

脇汗の原因に男女間の違いはとくに認められていません。
しかしながら多汗症は見ためにも影響するため、治療に通院する患者は10代から30代の女性が多いそうです。

脇汗はワキガの原因ではない

脇汗と腋臭の関係について多くの人は誤解をしています。
汗には2つの種類があるのです。

アポクリン汗腺

腋臭の悪臭のもととなる汗を分泌する汗腺です。
アポクリン汗腺から分泌される汗は脂質やたんぱく質でできており、この汗を脇に住む雑菌が分解すると独特の臭いを発します。
アポクリン汗腺は脇の下など体の一部にしか存在しない汗腺です。
その数は遺伝によって決まっています。
日本人で腋臭臭が気になるほどのアポクリン汗腺を持っている人は全体の1割程度なのだそうです。

エクリン腺

暑いときや運動をした後にかく汗はエクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗です。この成分はほとんどが水分で、わずかに塩分などのミネラルが含まれています。

汗そのものに臭いはなくても、汗臭い?

エクリン腺から出る汗自体に臭いはありません。
運動した後などに発生するいわゆる汗臭さとは、毛穴から流れ出る角質や皮脂を雑菌が分解することで起こります。

気になる冬の脇汗

寒い季節は代謝が上がりやすく、汗をかきやすくなることをご存知でしょうか。
冬はあまり体を動かさずのどが渇きにくいためあまり水分を取りません。
このような状態の汗は老廃物や塩分が濃くなっています。
汗をかいてもすぐに蒸発しにおいが発散されやすい夏に対し、冬は保温性の高い衣類を重ね着することで臭いのもととなる雑菌が発生しやすくなっていることも関係しています。

タバコと脇汗の関係

近年の研究によりタバコもまた脇汗を悪化させる原因となることが明らかになりました。
タバコに含まれるニコチンには中枢神経を刺激し交感神経を活発にします。
交感神経が活発になると、汗腺から汗を出すように脳から指示が出され発汗が盛んになるのです。
またリラックスするために一服する習慣が続くと、常に交感神経が過剰な状態になってしまうといわれています。

多汗症を治すには

脇汗の治療法は制汗剤や内服薬のほか、ボトックス注射、神経を切断する外科手術など症状の重さに応じていくつかの選択肢があります。

制汗剤

脇汗対策として比較的入手が簡単で試しやすいものが制汗剤です。

オドレミン

塩化アルミニウム液を主成分とする制汗剤です。
塩化アルミニウムには毛穴を引き締める収れん効果があり、臭いのもととなる汗を抑え、腋臭対策にも有効です。
市販薬ですので手軽に購入できますが、肌が弱い方には刺激が強すぎるという方も。

デトランスα

デンマークで開発された塗りやすいロールオンタイプの製品です。
夜風呂上りに脇の下に塗り、翌朝拭き取るという使用方法が独特ですが、効果は夏以外であれば数日間は持続するほど強力です。
消毒薬のようなアルコール臭とべたつき感があります。

注射薬(ボツリヌス療法)

汗腺を衰えさせるボツリヌストキシンを脇の下へ注射します。施術時間は15分程度でその日のうちに帰宅することができ、効果は3か月から1年ほど。
保険が適用され約3万円の自己負担で受けることができます。

内服薬プロバンサイン

ファイザー製薬が製造している神経系のお薬です。
アセチルコリンという物質を抑制することにより胃液の分泌と発汗を抑えます。
即効性があり効果は大きいですが粘膜からの分泌を抑えることで唾液も出にくくなるため、口の渇きが主な副作用として指摘されています。

手術

神経を切断する手術や、腋臭治療と同じように汗腺を切り取る手術などが挙げられ一部には保険が適用されるものもあります。

最後に

脇汗の悩みは親しい人にも打ち明けにくいものです。
いま汗の治療は以前に比べてずっと進歩しています。一人で悩まず、医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。
また、脇汗の他にも顔汗にも医薬品等がございます。顔汗対策の詳細はコチラ。脇汗や顔汗など身体の汗の悩みは、自分にあった方法で改善してきましょう。